続けることは自分を育てること(安藤優子さん講演感想)
昨日に引き続き、WOMAN EXPOで聞いた講演の感想です。
今日はニュースキャスター安藤優子さんの「続けることは自分を育てること」という講演について書かせていただきます。
キャリアウーマンに対する考え方が変わった
私の安藤優子さんイメージ
「最前線で活躍されている、かっこいいキャリアウーマン」というのが、私の安藤優子さんに対するイメージでした。
バリバリ働いている女性は、仕事がとても好きな方ばかりなんだろうとずっと思い込んでいました。だから仕事も長く続けられているのだろうと。
私とは根本から異なる女性。
仕事が特別好きでもない私は、「プライベート重視」と考えてほぼ定時帰りのできる今の会社に転職してきました。
キャリアウーマンも私もあまり変わらない?
実際のところ、安藤優子さんも仕事を始めたばかりの頃はトイレで毎日のように「辞めたい」と泣いていたそうです。
これを聞いた時、私は思いました。「私と一緒じゃん!」と。
考え方の根本が全く違うスーパーウーマンだと思っていたけれど、意外と私とそう変わらないのかもしれません。
仕事でも活躍している女性を見ると今までは「あの人と私は違うから」と思っていましたが、逃げる自分を必死に肯定していただけなのでしょうね。
仕事は褒められるまで辞めない
「できないから辞める」は結局自分自身がみじめになるだけ、「1回でも褒められたら辞めよう」という考えで今まで仕事をされてきたのだそうです。
「自分の仕事に満足できたら、今でも辞めたいと思っている。でも今まで自分の仕事が上手くいったと思えるのは2、3回程度しかない。だから辞められていない」と聞いた時は驚きました。
私の中では仕事で大きな成功を収めているように見えるのに、自分ではまだまだなんて。
私は1社目の会社を辞めましたが、転職は100%成功だったと心から言い切ることができなくて、今までモヤモヤしていました。
冷静に考えて、転職したことは間違っていなかったと思います。でもどこか心の引っ掛かりがありました。
きっとそれは、私が1社目の仕事を「できないから辞めた」からだと気付きました。
結婚、仕事との両立...、自分を肯定できる理由をつけて逃げました。
そしてこの2つを言われると、上司も辞めるのを止められないんですよね。
他者からも否定しづらい理由を言って、逃げたんです。
もう過去のことは仕方ありませんが、今後はもう逃げたくないと思いました。
女性が陥りやすい落とし穴
①他者からの過大評価
男性と同じ仕事をしても、女性だからという理由で過大な評価をされる傾向があるそうです。
2〜3割増しで褒められる傾向にあるから、その事を意識して気をつけてと言われていました。
私の選んできた仕事の性質上か、このことについては私は思い当たる点がありませんでした。
1社目の時は男女同じ扱いでしたし(管理職の男性と女性では周りからの扱われ方が違ったような気がしますが、下っ端はあまり変わらずでした)、2社目以降は男性と女性で仕事が分かれていたため、そもそも男性と同じ仕事をしたことがありません。
友達に話したところ、友達は思い当たる節があるようでした。
褒め言葉は自分が最善をつくしたからだと自分を褒めつつも、少し過大に評価されているということを意識しておくことが大事とのことでした。
②自分自身の過小評価
女性自身の自己評価が低い傾向にあるのも、落とし穴になりうると言われていました。
少し意外に思いましたが、アメリカも日本と同じで議員の中で女性の占める割合が低いそうです。
国会議員になれる可能性のある3000人の男女のキャリアパスを追った、アメリカの研究がありました。
その結果、男性の8割は一番上のキャリアまで迷いなく進んだ一方、女性は最後までキャリアを進めたのは2割のみだったそうです。
最後までキャリアを進めなかった女性に理由を聞いたところ、返ってきた答えは
「自分に資質はない」。
研究機関に「国会議員になれる可能性がある」と認められた女性と私とでは、もとの資質が大きく違うと思うのですが、バリバリ働く女性を見て『私とあの人は違う』と思うの女性全般に共通しているのかもしれませんね。
「自分に資質はない」その考えを捨てるだけで、違う世界が見えてくる可能性があります。
ストレスを溜めないために安藤優子さんが気をつけていること
ポイントは「忘却力」
「忘却力」が大切だと言われていました。嫌なことは全て忘れる!以上!
この意見はごもっともですが、私の場合忘れること...したくてもできないことが多いんですよね。
忘れようと意識すればするほど、かえって強く頭から離れなくて。
とりあえず嫌なことがあった場合は、「もう忘れた」と声に出して言ってみようかと思います。
認知症は人生のごほうび時間?
「忘却力は大切」の話の続きで「忘れることは悪いことではない」と話してくださいました。
認知症の親の介護を経て、そう思ったんだそうです。
介護士さんは毎回聞くんだそうです。「今日は何月何日?」と。
せっかく今までの嫌なことを含め忘れられたのだから、わざわざ思い出す必要はないんじゃないかと思った、と言われていました。
忘れられた今は、人生のごほうび時間ではないか?と。
実際に現在介護をされている方はいろいろと思うところがあるかもしれませんが、その言葉に私は救われるような気がしました。
母が認知症の祖母を介護しているのを見て、介護の大変さを目の当たりにした私は、自分の親が認知症になった時どうしよう、と未来に怯えていました。
認知症になって変わり果てた親を見るのが、恐いと思ったんです。
「楽しかった時のことも忘れる」など反対意見もあるかもしれませんが、仮に親が認知症になった時「嫌なことを全部忘れて、いまは人生のごほうび時間を過ごしているんだ」と、いま幸せなんだと思えることで、そういった自体になっても親と向き合うことができると思いました。
最後に
安藤優子さんの考え方に初めて触れたのは高校生の時でした。
留学前に安藤優子著「あの娘は英語がしゃべれない!」を読んだ時からファンでした。
安藤優子さんの講演を聞くというのが第一目的で、今回WOMAN EXPOに参加しました。
講演に参加できるかどうかは抽選だったのですが、運良く当選してよかったです。
講演は立ち見の方が多数いらっしゃるほど、大盛況でした。
本日はここまでです。
ご覧くださり、ありがとうございました。
結衣子
【WOMAN EXPO 2018】